2010年5月26日水曜日

White Knight (机上の味方)


ピノキオブックスが古本の清浄に使用しているのは、
消毒用エタノールです。
水は元より、オレンジから成分を抽出した家庭用洗剤、
その他も試してみましたが、これに勝るものはありません。

エタノールが主に活躍するのは表紙カバーの汚れ落とし。
脂汚れやホコリ、タバコのヤニに強く、
すぐに乾くので、とても重宝しています。
ただし、今のところは、しみると困るので、
コーティングされた紙にしか使っていません。

エタノールは、俗にエチルアルコールとも呼ばれ、
私たちが飲むアルコールの主成分。
そのため、成分表示などでは「酒精」と記すこともあります。
ピノキオブックスが使っているのは消毒用ですから、
「エタノールの水割」です。だいたい8対2。
中にはイソプロパノールを微量含んでいる商品もありますから、
劇薬のメチルアルコールではないとは言え、
ストレスがたまっても口には入れません(笑)。

上の写真にあるように、大体いつも、
薬局で500mlのボトルを買ってきて、
無印良品のPETボトルに詰めて使います。
僕はポンプ式から紙おしぼりに噴射しますが、
別にスプレー式でも構いません。
ただ、ワーキングデスクで何かを食べたりするとき、
これで手を洗ったりしますから(もともと消毒用なので)、
僕はポンプ式のほうが使いやすい。

また、机上のエタノールは、
ほとんど万能クリーナーと言ってよく、
パソコンのキーボードやマウス、液晶ディスプレー、
携帯電話、メガネ、ヘッドホン…
とにかくなんでも拭いてしまいます。
専用クリーナーはもう必要ない!って感じです。
たまに、キッチンに出張し、冷蔵庫の中を拭いています。
もともと殺菌作用がありますし、
「酒精」だから安心なんです。

ドラックストアなら、500mlで、だいたい千円前後。
オールマイティであることを考えれば、安いものです。


なお、写真の本は、たまたまクリーニングしていたもの。
トム・ウルフ著『現代美術コテンパン』です。
なかなか痛快なポップカルチャー批評で、一読をおすすめします。
(そのうちピノキオブックスに出品するかもしれません)
この本の出版社は、昨年何かと話題をよんだ晶文社。
サイのマークの晶文社については、
個人的に思い入れがたっぷりあるので、
日をあらためて書きたいと思います。

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